…よ…し…チャンスっ!今しか…ないっ。
自分の直感を信じてその瞬間、近くにあった
机を支えに立ち上がって、自分の席に逃げる
ように走って行った。恥ずかしすぎて机に
顔をふせる。
…まだ教卓にいる、さかもっちゃんの顔…
見れやんよ…。何してるんだろ、あたし。
別にさっき逃げなくても良かったのに…。
今の自分、恥ずかしすぎ…っ。不自然だった
よね。引かれたよね…?いつも通りで良かった
んだ…“いつも通り”で…。さかもっちゃん、
対応がいつも通りじゃないよ…。いじわる!
不安に押し潰されそうになりながら、
ひよりに、さかもっちゃんにチョコを渡そう
としているけど、どうすればいいのか、まだ
迷っていること、さかもっちゃんが好き。って
ことをやっと話した。
その反応は、
「やっぱり?」
って。意外なリアクションがかえってきた。
どうやら、休み時間に毎回会いにいって他愛
のないことを言っては、楽しそうにしていた
から、ひよりにはお見通しだったんだって。
