感心しながら校門を出ると、


「えっ…」


傘をさす見慣れた後ろ姿に思わず声を出してしまった。



「あ、凜。遅かったね、お疲れ様。」


「しゅ、修哉?!なんでここに?
…ってかいつからいたの?!」


今は冬、それに雨も降っていたからか、彼の手は氷のように冷たくなっていた。


「ん〜7時ちょい過ぎくらいかな?傘さしてるから大丈夫だよ。」



そう言って笑う修哉に私は真っ青になった。



「大丈夫じゃない!
1度家に帰ってからでもよかったじゃない!」