「どうですか、リアン様?」

「上出来よ。さすがね!」
 

鏡に映るはスカイアの姫リアン・ルメルシア

 少し濃い空色のドレス

 ゆったりめのマーメイドライン

 ひざ下付近から豪華に広がる裾

 胸には雫の中に蔦じょうの植物と太陽の描かれた、ルメルシア家の紋章の刻みこまれたネックレスが輝いている


「リアン様…美しい…。」

「そう?ありがとうイズル。あなたのおかげよ。」

「め、滅相もございません。リアン様が美しいだけです!!」


 コンコン

「イズキです。ダイヤ様のお支度が整いました。」

「今、行くよ。」

 
 ガチャ

「お待たせダイヤ、イズキ。」

「リアン様…美しい…。」

「ありがとう、全く同じセリフをついさっきイズルからも聞いたわよ?」

『リアン様が美しいのは事実です!!それは、神にも否定はさせません!!!』

「………。」

「すごいな…。」

「ダイヤ、その恰好よく似合ってるわ。」

「ありがとう、リアンもよくにあってるぞ。」

「それは、ありがとう。」

「リアン様、ダイア様、国王陛下から、≪先に行っているので後からおいで≫と伝言を預  かっています。」

「そう、じゃぁゆっくり行きましょうか。」

「お手をどうぞ、姫。」

「えぇ、ありがとう。」