「亜紀はさ。
いい子すぎるんだよ」



お冷の下に敷かれているコースターを
指で弄びながら言う



「何言ってるの。そんなことない」


「そんなことあるし。
普通、自分いじめてた人と
もう関わりたくないでしょ」




そう言うと、
亜紀はまた目を伏せた


自棄になったように、
先ほど店員が運んできた苺パフェを
豪快に頬張る