初めての恋を君に







俺の声に反応して振り向いた彼女。


今日はポニーテールにしている彼女の髪が綺麗に揺れた。




「どうしたの?」




彼女は不思議そうに俺を見る。





って、俺何言おうとしてた?

まさか告白するつもりだったのか?


いやまさか。
まだ俺にはそんな勇気が無い。


それにもしフられた時の準備がまだ出来てないし。





「あ、模造紙なら先生のデスクの後ろの棚にあるよ」

「ほんと?ありがとう」



彼女はまたデスクの方へと向き直す。





はーー。


俺何してんだ?

急に呼び止めたりして。