初めての恋を君に






「大丈夫。そんな謝らなくていいから。それにそんな遅くなってないし」

「飯嶋くん…ありがとう」




ニコッと笑った笑顔に心拍数は跳ね上がる。
体温も急上昇。



「い、いや、大丈夫だから。あ、部活って何部なの?」



本当は何部か知ってるんだけど、照れ隠しに話し続ける。



「バドミントン部なんだ!飯嶋くんは確かサッカー部だよね?」

「そ、そう」



まさか。
彼女が俺がサッカー部だってこと知ってるなんて。


今の俺なら嬉しすぎて外周5周ぐらい余裕で走れそうだ。


単純な奴だと俺でも思う。
けど、本当に嬉しいんだから仕方ない。




「あ、そろそろはじめよっか。えーと模造紙はーと…」




彼女はその場を離れ、模造紙を探して教卓や先生のデスクがある場所へと向かう。



そして俺は






「あのさっ」