いつも通りサッカーの練習をした昼休み後の授業。

どうやら今回の授業は授業じゃなくて委員会決めらしい。



ぶっちゃけ委員会とかよりも早く部活をしたいという気持ちでいっぱいだったから、テキトーに委員会を選んでしまった。

ま、めんどくさくなきゃなんでもいいし。



そんな軽い気持ちで選び、やっと待ちに待った放課後。
早速部活に行こうと急いで席を立とうとすると、誰かが俺を呼び止めた。


後ろを向くと同じクラスだけど名前をまだ覚えていない女子がいた。


ぱっちりした目に、白い肌。
少し長めの黒い髪は下ろしている。


んー、えーと確か、し…
あーやっぱ覚えてない。

つーかそんなことより早く部活行かなきゃいけない。




「何?」



早く部活に行きたくて仕方がなかった俺は少しぶっきらぼうに答えてしまったかもしれない。



「ごめんね、これから部活だよね?でも今日委員会の集まりがあるから」

「集まり?」

「うん。あれ、さっき先生が言ってはずなんだけど…」



うわ、先生の話なんて一切聞いてなかったから知らなかった。

つーかなんで委員会の集まりとかあるんだよ。俺は早く部活に行きたいのに。



「で、君は俺と同じ委員会?」

「そう。本当に話聞いてなかったんだね」



くすっと笑った彼女。


笑われたことが少し恥ずかしくて、でも図星でどうしようもなくてぶっきらぼうに行くぞって言った。


でも彼女は俺のその態度も関わらず、笑顔でうんと答えた。