「お父さん、それってどういう…」

「お父さん達が海外に行くことになって
奈乃歌が残りたいと思うだろうと思ってな」


奈乃歌を高校三年間預かってくれる人がいるんだ

そうお父さんが行ったとき
私はそれがどういう意味だか
理解出来なかった。


「え…えっ?」

「奈乃歌はこっちに残りたいだろ?
相談してみたら、是非家にって言われてな」


う…うそぉ!
そんなにアッサリ決まっちゃうもの!?


「でもそれって私の知らない人でしょ…!?」

「いや、全然知ってるぞ」

「そんなの……えっ?」

「隣の一条君の家だよ」


………
え……えええええええええっっ!!?
い、一条君って…


「椿の家!!?」

「そうだ、その一条君だ」

「超近いじゃん!隣じゃん!!!」

「尚更良いだろ!
高校にも通いやすいし、幼なじみだし
今とあまり変わらずに過ごせるぞ!」


そ、そんなぁ~~~!!
お母さん何とか言ってよぉ!