【短編】欲望




俺の天使は困ったものだ。



俺も、勘違いした1人だが。




でも、こいつにだって、弱いところはある。


こいつにとっては、弱い部分を見せることは、屈辱。



自分が自分でなくなるのが、怖いのだ。



だからこそ、可愛くて仕方がない。




普段強い彼女だからこそ。



たまに控えめに甘えてくる彼女。



すごく恥ずかしそうに、ギュッと抱きついてくる。


いつも、後ろから。



俺が向き直して強く抱きしめると、「誰かに見られちゃう」と小声で言って、少しだけ抱きしめ返してくる。



この言葉は本心じゃなくて、照れ隠し。



そのまま壁に押さえつければ、慌て始める。


「えっと、あの、見られちゃうよ?ね?」って。



むしろ見せつけてやりたい。




普段強気で、ハキハキとしている彼女が、こんなに顔を真っ赤にして、慌てている。わたわたしている。



可愛い。



こうさせているのは、俺なんだ。




お前らは知らないだろう?




見せつけてやりたい。