「…あ!帰ってきたー
いこいこ!!ほら!」


莉生ちゃんはあたしが帰ってくるなり、
あたしの背中を押してグランドの方へ
歩き出した。



「た、拓斗くんもいこう!」



あたしがそう叫ぶと
拓斗くんは走ってあたしたちの元へ。



「もう!愛結!呼ばなくていいよ~」




莉生ちゃんはそう言ってけど、
顔を真っ赤に染めて。




“呼ばなくていいよ”って顔はしてなかった。