思っていたのに、
あたしは迷惑をかける方を選んで、
付き合った。



「分かってたのに…
はじめから、辛い思いとかさせるって
分かってたのに…そのままズルズル、
ここまで来ちゃって。
陸には凄く悪い事してるって思う……」



あたしは机に肘を付き
頭を抱えた。



「…愛結、三汐はそんなヤワじゃないよ。
アイツ、本気で愛結のこと考えてるよ。
木崎なんかよりも、ずっと考えてくれてる」



そう言って莉生ちゃんは
真剣に言ってくれた。