「な、何にもないよ!
あ、飲み物買ってくる!待ってて……?」



「あ、おい!愛結っ」



あたしは陸に顔向けが出来ず、
飲み物を買ってくるという口実で
その場を去った。



正直、あたしは自分にイライラしている。



陸と居て、楽しくないわけじゃない。


ただ、それ以上に
比呂が、比呂の事が気になってしょうがないんだ。



「…君、1人?」


「え?」