もちろん日常でも
嬉しいことがあった

森谷は時計が好きで
たくさん持ってた

「見てみてー、これ
かっこいいべー」

「うん、そうだねー」

「ちょ、つけてみ」

って言われて手首を出したら
つけてくれた

「お前、手首細っ」

「手首だけは細いんだー」って
ドヤってやった

一番小さいとこでも はいった

時計を変えるたびに
うちに自分の時計をつける森谷

森谷に触れてもらうことが
嬉しかった