ねぇ、こっちむいて。


女子に対して照れ屋さんという彼の設定はいったいどこへいったんだろう、というくらい小鳥遊君の私に対する態度が男子と同じというか、はっきり申すと雑になった。


すぐ手上げてくるし!

まぁ男子に対してはそれこそドゴッて思いっきり殴るけど私に対してはパコン、でかなーり手加減されてるんだろうけど!


ちょっとどころかかなりスパルタな小鳥遊せんせーのおかげでプリントは全部埋められたんだけど。



「終わったぁ~…」

「高畑、お前……。勉強できなかったんだな…」

「あの憐みの視線で見るのやめていただけますか?」





速報。

小鳥遊くんはドSでした。


結局あれからシバかれどつかれつつ、なんとかプリントを無事終わらすことができ、英語の先生には「頑張ったな高畑…!」と涙ぐまれた。

……涙ぐむほどのことですか。

いや確かに私の英語の成績は壊滅的だったけども。

過去形にしろって言われて地名の方を過去形にするようなバカだったけども!




「高畑」



噂をすればなんとやら。

小鳥遊くんがなにやら真剣そうな顔で話しかけてきた。

女の子が苦手な小鳥遊くんなのでこの光景はかなりレアである。


…つまり私はこの一日で小鳥遊くんから女子と認識されなくなったのだろうか。




「なーに?小鳥遊くん」

「お前確か部活入ってねぇよな」

「いやいや。入ってるよ?」

「マジ?何部?」

「帰宅部!」

「……それは部活って言わねぇ」



質問に即答すると何故かげんなりとした顔をされた。

失礼な。私は帰宅部も立派な部活だって思ってる。

それにこう見えても私は帰宅部のエースだからね!

下校時刻には必ず下校するし。宿題したりゴロゴロしたり、友達と遊びに出かけたり意外と多忙な部活なんだよ。