「あ、今日の日直教室にある本全部図書室に返しといてくれー」
帰りのホームルームが終わり、さあ帰ろうと立ち上がった瞬間、担任がそんなことを言った。
今日の日直って…あたしじゃん…。
うわあ~と机に伏せる。
最悪…、今日は部活もないから録画してたドラマ一気に見るつもりだったのに…。
…仕方ないか……。
あたしは小さくため息をついて再び立ち上がり、教室の後ろにあった本が大量に入ってるボックスを持ち上げようとした。
…が、重くて全然持ち上がらない。腰にきそう。
近くの人に、誰か助けて!と目で訴えるが誰一人として助けてくれない。
みんな気づいてるはずなのに、スルーしてく。ひどくない?
何とかボックスを持ち上げようと試行錯誤するが、全然ダメ。
2メートル進んだだけだった。
助けてくれると思っていた優香ですら、部活あるからと言ってあたしを見捨てた。
…先生マジありえないんですけど。こんなか弱い女の子にこんな重いものを運ばせるなんて!しかも図書室までって!
図書室は本校舎の隣の別館にあるため、ものすごい距離を歩くことになる。
図書室を使う人は滅多にいなくて、三年生がたまに勉強に使うって感じ。1,2年生で使用している人を見たことはない。
そのため、図書委員もサボりまくりで。先生もそれに対しては特に口うるさく言ってない。

