「はぁ?!告られたぁ?!」


「し、しーっ!声大きいよ!」


純也くんの告白から何日か経ったお昼休み、あたしは純也くんに告白されたことを優香に相談した。


最初は誰にも言わないつもりでいたけど、爆発しそうだったから1番信頼している優香に話した。


おにぎりを頬張り、優香は大きく声を上げた。


教室中の人の視線が刺さり、恥ずかしい。


「いや、だって…ねえ?普通に驚くでしょ」


「…そ、それはそうかもしれないけど…。優香以外に話すつもりはないんだからさぁ…」


自販機で買ってきた、紙パックのオレンジジュースをちゅーっと飲む。


あたしだって、今だに信じれないよ。


純也くんがあたしのこと好きなんだってこと。


あれから、特別純也くんの対応が変わったわけじゃないし…。


やっぱり冗談だったのかな?なんて思い始めてきてる。


まあ、対応変えられたら変えられたで戸惑うんだけどね…。


「…そういえば、最近小笠原くん女遊びしてないね」


「え?そうなの?」


「うん。前は授業サボってまでヤりたい放題だったらしいけど、最近は全然らしいよ。頻繁に小笠原くんと遊んでた女が言ってた」


それは知らなかった…。


ていうか、授業サボってまでって…、いくらなんでもそれはありえないでしょ。


「…林檎が原因だったなんてねえ…」


「な、なに?」


「いーや。意外と本気っぽいね、小笠原くん。安心した」


「安心?」


「うん。ただでさえ幼馴染くんとのことで泣いてばっかなのに、あんなチャラ男にまでもて遊ばれてたら林檎死んじゃうでしょ。ちょっと心配してたの」


あたしから視線を逸らし、少しばかり照れ臭そうに言う優香。


胸がじーんっと熱くなった。


…あたしは本当に良い友達を持ったよ!


「たまごやきあげるね…!」


感謝の印に、優香のお弁当にあたしのたまごやきを乗せた。


「おー、さんきゅー」


こんなに思ってくれる友達がいて、あたしは幸せ者だー!