Bitter chocolate







遅めの昼食が終わり、あたしたちは特に何もすることなく部屋でまったりしていた。


純也くんって意外と聞き上手で、普段は結構聞く側に回るあたしが、純也くんの前だと話す側にいることが多い。



くだらない話でも、ちゃんと相槌を打って話を聞いてくれるし…。


凄く話しやすい。



「…あ、そういえば…、今日は何時くらいに帰るつもりなの?」



そろそろ暗くなってきたし…、今のうちに帰らないと危ないんじゃないのかな?


立ち上がって、窓の外を見る。


バイクだし…、ここ山奥だし…。


大丈夫なのかな?


そう思い、純也くんの方を向くと。


「あー…と、今日泊まらない?」


見ていた携帯を閉じて、そんなことを言ってきた。


「…へ?」


素っ頓狂な声が出る。


「林檎ちゃんに、見せたいものがあるんだけどさ。夜にならないと見れないんだよね。今日が丁度、その日なの」



「見せたいもの…?」



「そ。元気づけるって言ったじゃん?」


…そういえば、そうだった…。


いろいろあってすっかり忘れてたけど、純也くんがあたしを元気づけるために今日学校サボったんだっけ…。