Bitter chocolate







それにしても、何だかつい最近まで人が住んでたような感じがする。


いくら別荘とは言え、散らかったままで留守にするっていうのはありえない気もするし…。


「ぶへっ」


キョロキョロと家の中を見回していると、目の前の純也くんにぶつかってしまった。


へ、変な声出しちゃった…。


自分の声に恥ずかしくなっていると、純也くんが笑いながら後ろを振り向いた。


「あ、ごめんごめん。あ、お昼何食べる?」


「だ、大丈夫…!んーっと…サンドウィッチ!」


「りょーかい」


キッチンへ向かう純也くんの後をついてく。


そういえば、食材置いてて腐ったりしないのかな?

いくら冷蔵庫に入れてるとは言え、山奥の別荘だし…。


ここでお腹壊すとか絶対嫌なんだけど…。


「…言っておくけど、ついこの間まで此処人住んでたから食材は腐ってないよ?」


「そうなんだ…。良かった~。って、なんであたしの考えてることわかったの?!」


苦笑いしながらそう言われ、思わず目を見開く。


やっぱり純也くんはエスパーか何かなの?