「じゃ、飲み終わり次第出発しようか。13時頃にはつくと思う。お昼過ぎちゃうけど、あっち着いたら別荘にある食材でなんか作ろ」
「あ、うん!」
ぐいーっと一気に、ミルクティを飲み干す。
もうぬるくなっていたから、熱さは全然気にせずに飲めた。
缶をゴミ箱に捨て、またヘルメットをかぶりバイクに乗る。
再び、大きなエンジン音と共に走り出した。
純也くんの行った通り、だいたい13時頃に別荘に着いた。
結構な大きさの、綺麗な家。
誰か住んでそうで、これで別荘だなんて勿体ないくらいだ。
「大きいね…」
その別荘は二階建てで、大人数で旅行に来ても全然過ごせそうだ。
「ほら、早く中入るよー」
ドアの前でぼけっと突っ立てたら、純也くんが後ろからあたしの背中をぐいぐいと押した。
純也くんが持ってた鍵でドアを開け、中に入る。
「…うわ、広い……」
玄関だけでも、あたしの家の玄関より全然広い。
というか、この別荘自体あたしの家より大きいかもしれない。
放心するあたしをよそに、純也くんはさっさと靴を脱いで少し散らかった部屋を片付けてた。

