Bitter chocolate








「…」


「…」


暫く、沈黙が続く。


本当にあたしのこと嫌ってるのかも。


純也くん、変な所で優しいから言い出せないっていうこともありえる。


さすがに不安になってくる。


「…それは……」


やっとのことで、純也くんが沈黙をやぶった。



「なに…?」



「……明日」



「え?」



「明日、二人でサボろ。元気がでる場所に連れてってあげる」


純也くんはにこりと笑ってそう言った。


純也くん…、それは質問に答えてないよ。


言いたくないのかな…?

言えない事情でもあるの?


純也くんは、自分のことを何一つ明かさないからわからないよ。


「さて。さっさとそれ終わらせて帰ろうか。もう真っ暗だよ」


純也くんが、まだ半分くらいある紙と、黄色のホチキスを持つ。

上手く話を逸らされた気がするけど、言いたくないのなら仕方ない。


「…そうだね」


あたしも、気にしないフリをして作業を再開した。