Bitter chocolate





「…あー、だめだ……めんどくさい…」


半分くらいやって、一旦休憩。

もう一時間経ってるのに、まだ半分も残っている。


何でこんなに遅いんだろう…。


残りの紙を見てると、気が遠くなった。


紙を一枚、ぺらっと持ち上げる。


「…ぃたっっ…」


途端、指先にぴりっとした痛みがはしった。

見てみると、紙で指先を切ったみたいだった。


…もうほんとついてない。


別にそこまで指先は痛くないのに、じわっと涙が溢れてきた。


もうやだ。つらい。めんどくさい。やりたくない。羨ましい。


いろいろな感情が、あたしの中でごちゃ混ぜになっている。


「う…っ、ぐす…っ」


圭のこと、嫌いになりたい。


あたしのこと利用する、圭なんか…。


嫌いになれる方法があればいいのに。惚れ薬っていうものがあるなら、嫌いになれる薬もあればいいのに。


止まらない涙。

誰も居ない教室で一人、嗚咽をあげながら泣きじゃくる私。


…なんて惨めなんだ。