Bitter chocolate








圭に幼馴染としか認識されてないあたしに、「元気だせよ」って言ってくれたような気がした。



…でも、でもあたしに意地悪を言ってきたのも純也くんだ。


あそこでわざわざ幼馴染って言葉を強調しなくても良かったのに。



「俺らも帰ろっか。帰る準備してくるからここで待ってて」


「あ、うん…」



部室に向かう圭を見ながらあたしはぼんやりと考える。


本当にわからない、小笠原純也という男。


あたしに何をさせたいんだろう。


上げたり落としたり、優しくしたり意地悪したり。



あたしの中でどんどんと純也くんの謎は深まるばかり。



一体、何を考えてるんだろう…。




「…大切な幼馴染、か…」




改めて、口にだして言ってみる。



…あぁやっぱり。


“幼馴染”って、この世で一番嫌いなコトバ。