幼馴染ってコトバ、一番嫌い。大嫌い。
だってその前に進むことが出来ないんだから。
圭と出会うのが高校だったら良かった。
…それなら、少しは圭だってあたしのこと意識してくれたかもしれないでしょう?
「…そうだよ。圭の大切な“幼馴染”に手なんてだすわけないじゃん」
わざと、幼馴染の部分を強調して言った純也くん。
横目で、あたしの様子を伺ってる。
…なんでそんな意地悪するの?
あたしが圭のこと好きって知ってるでしょ?
…優しいと思ってたのに、なんで上げて落とすようなマネをするんだろう。
「…ま、それもそうだな!」
わりぃわりぃ、と純也くんに謝ってからその男の子は部室へと向かって行った。
ムスっとするあたしと、笑ってる純也くんと、蜂蜜漬けを食べている圭。
…なんてシュールな絵面。
拗ねてるのが馬鹿馬鹿しくなって、あたしはハァとため息をついた。

