「ありがとなー!で、純也は何しにきたの?」
「何しにって…、俺も暇だったら応援にきたんだよ。…ま、ほとんど見てないけどね」
…嘘だ。
純也くん、凄く楽しそうに見てた。
きっと純也くんもサッカー好きなんだろうなって思うくらいだったもん。
横目で純也くんを見ると、シーッと人差し指を口に当てた。
秘密にしてくれって意味だろう。
意地悪して言ってしまおうかって思ったけど、この前のことに免じて今回だけは協力してあげる。
「見てねえなら来るなよなー。…あ、てめ、もしかして林檎ちゃんのこともとって喰おうとか思ってんじゃないだろうな?!」
「っへ?」
「やだなあ、そんな人を獣みたいに」
ハハハと純也くんが笑う。
とって喰おうって…。
一体何の話なの…?

