でも…、
「純也くん、ありがとうね」
「え?」
「あたしに気を遣ってくれたんでしょう?だから、ありがとう」
まさかお礼を言われるとは思ってなかったのか、純也くんはあたしから目線をそらし頬をかいた。
「あー…うん、どういたしまして?」
「なんで疑問系なの?」
そう言って、クスリと笑う。
やっぱり、もしかしたら純也くんは優しいのかもしれない。
女遊びがひどいし、チャラいから性格も悪いって思ってたけど…、そんなのただの偏見だったのかな?
女遊びにだって、何か理由が…?
なんて考えてみたけど、理由があって女遊びする人なんて今まで見たことない。
だから考えても全然わからない。
相変わらず、表情からは何も読み取れないし…。
…まあ、後々知っていけばいいよね。
そう思い、あたしは再びサッカーの試合に目線を移した。

