Bitter chocolate









「…林檎」



ふいに、優香に名前を呼ばれた。


ハッとして振り返る。



「ん?なに?」




「いや、さっきの男。…あいつ、絶対なんか関わってるよ」



「え?」



…関わってる?


何と?誰と?




「あー、ほら、その仮の付きあいっつーやつ」




優香は、いちごみるくを飲みながらそう言った。



「…純也くんが何か関わってるってこと?」




「うん。まあ、私の勘違いかもしれないけど」



確かに純也くんは圭と仲がいいし…、関わっている可能性なら十分ある。



「つーか、もうすぐ昼休み終わるよ?」


「え」



優香にそう言われ、慌てて時計を見ると…昼休みが終わる5分前だった。



「全然食べてないよ~~」



あたしは、急いでお弁当をほおばった。