Bitter chocolate










「俺の気持ち、聞いてくれる?」



あの日。顔を赤らめ、あたしを真っ直ぐに見つめてくる純也くん。


こくん、と小さく頷く。



「俺、やっぱり林檎ちゃんのことが好きだよ。諦めきれない」



「…」



「…だから、俺と付き合ってくれる?」



ぶわっと涙が溢れる。


視界がにじむ。


…あたしが、あたしがずっと待ち望んでいた言葉。


答えはひとつしかない。


ばっと、純也くんの胸に飛び込む。



「…っと…」


「…好き…っ!純也くんが、好き…!」


「…俺も好きだよ」


「絶対幸せにしてね…っ?」


「当たり前」



…きっと、純也くんに出会ったその日から運命は決まっていたんだ。


…だって、思い返してみれば。


あたしの傍に居てくれたのは、ずっと純也くんだけだったから…。





おわり