Bitter chocolate










あたしにはお父さんがいないから、最初からヴァージンロードは新郎…、純也くんと二人で歩く。


お母さんと歩いたり、叔父さんとかに協力してもらって歩くのでもいいんですよ?って言われたけど…、あたしたちにはこれが一番合ってる気がする。



一人では間違いだらけのあたしたち。


でも、二人ならきっと…ううん、絶対大丈夫なはずだから。



これからはずっと、永遠に…何があっても、二人で道を作りながら歩いて行くんだ。


それも、間違いではないでしょう?



式場の扉が開き、純也くんと腕を組んで、拍手で見守られながら前を向いて歩く。



…長年、ずっと憧れてたことが今叶った気がする。



このウエディングドレスは、童話の中のお姫様のドレスで。



隣には、たった一人のあたしの王子様がいる。



…お母さん、お父さん。


あたし、お母さんの願い通り、好きな人と幸せになるよ。


生涯、一生幸せに暮らすってことを、今日…誓うよ。


…ねえ、お父さん。見てるかな?


あたし、こんなに大きくなったよ?


お母さんが、あたしを幸せな道まで優しく誘導してくれたんだよ。


お母さんとお父さんみたいに、想い想われながら暮らしていくよ。