Bitter chocolate










こんな気持ちで、文化祭なんて迎えられるのかな…。


無意識にため息がでる。



「…なんかあったのか?」


「え?」


「元気ない」



あたしの顔を覗き込み、少しムスっとした顔であたしを見てくる塁。


…そんな顔にでてたかな…?



「別に、なにもな」


「なくねーだろ。アイツか?…なんだっけ、あのチャラそうなやつ」


「…純也くんでしょ」


「あー、そうそう。そんな名前なやつ。お前の好きな人」


「ちょ、言わないでよ!」



周りの人に聞かれたらどうすんのよ!



「悪ぃ。…そういや、昨日アイツ女と歩いてた。すげー胸でけーやつ。勝ち目ねーじゃん」



「なんで勝ち負けの基準が胸なのよ!」



「…いや、だって顔面偏差値もあっちの方がう…グハッ」



容赦なくデリカシーの欠片も無い言葉を投げかける塁。


思わず、お腹を殴ってしまった。