「お~、アップル」
「塁…」
そう、塁だ。
王子様の衣装が無駄によく似合っていて、ムカつく。
塁って無駄にイケメンだし無駄に手足長いし無駄に身長高いしで、隣に並びたくない。
「は、馬子にも衣装って感じだな」
あたしを見て、塁が鼻で笑う。
めっちゃくちゃ腹が立つけど、今の塁は貶せるところが一つもない。
それはそれで、また悔しい。
「うるさいなぁ…」
「俺超似合ってるだろ?」
「……ソウデスネ」
「あ、今の棒読みだろ?!」
ぎゃんぎゃんと騒ぐ塁を無視する。
こっちは今そんな気分じゃないのに…。
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