Bitter chocolate










「…俺は、同情なんて求めてないよ」



振り返り、笑顔の仮面を貼り付けた純也くんがあたしを見つめる。


その瞳はもう、どこを向いているのかすらわからなくて…。


目は合っているはずなのに、お互いがお互いを見えていない…。


そんな気がした。



「林檎ちゃんは優しいから、俺に罪悪感とか沸くんだろうけど…。同情されるくらいなら、俺は喜んで身を引くよ」



「え…?」



どういうこと…?


純也くんの言ってることが、いまいちよくわからない。



何の話をしているの…?



「だから、もう俺たちも終わり。最初の関わりのなかった時みたいに戻ろう」



残酷なほどに冷静に、淡々と純也くんが言う。


…終わり…?


最初に戻る…?


やだ、そんなのやだよ…!



「そんなの、やだ…」



考えたくもない、そんなこと。