Bitter chocolate









あたしは楽しかった、純也くんとの時間が楽しかった。


純也くんが居てくれたから、あたしは圭との恋が終わってもそこまでつらくなかった。


…うぅ…。


じわりと視界がぼやけてくる。


泣くな泣くなと思っても、涙は天邪鬼だからあたしの気持ちなんてお構いなしに出てくる。


廊下の真ん中で泣いてるとか惨めすぎ…!



「…どうしたの?」



「ひゃっ…」



必死に涙を拭っていたその時、突然後ろから声がした。


思わず驚きの声を漏らす。



もしかして、先生?



なんて予想を立てながら振り向くと、そこにはあたしを見下ろしている純也くんが居た。


突然の出来事に、ぽかんとする。



「こんなところで何してるの?今授業中だよね?」



なんで純也くんが…。


タイミング悪過ぎでしょ…!


あたし…、そんなに泣いてないから目は赤くなってないよね?