Bitter chocolate









こんな、冷たくて仮面のような笑顔じゃなかった…。


変な汗が出てくる。


次々と不安が募っていく。



「…あ、えっと…これカップケーキ作ったの…。良かったら食べて?」



カバンから可愛くラッピングしたカップケーキをだす。


純也くんは無言でそれを受け取ると、笑顔も何も浮かべず冷たい目であたしを見てきた。



「…これ、あの転校生くんにも渡したの?」



「え…塁に?…わ、渡したけど…」



…なんでだろう。


純也くんが、すごく怖い。



初めて見る。そんなに冷たい目…。



「そっか…。…じゃあ、これはいらない」



にっこりと、口角だけを上げた純也くんがあたしにカップケーキを押し付けてきた。



「え…?」



「いらないよ。あの子と同じものなんて」



冷たい目、冷たい声。


あたしの不安が現実になろうとしてる。


…そう思った。