Bitter chocolate







「…」


「…」



おかしい。



非常におかしい。



いつも、圭はこれでもかってくらい話しかけてくる。


だけど、今日は何故か大人しい。



…というよりも、何かを考えているような感じ。



あたしも特に話題があるわけでもないから、二人の間には沈黙が流れる。



……一緒に帰る意味あるのかなコレ。



家から学校まではそう遠くはない。



だから、あっという間に家に着いてしまった。



「……あの、圭…家ついたけど…」



結局、ずっと無言だったあたしと圭。



家の前で圭にそう呼びかけると、圭はハッとして辺りを見回した。



「うわ、ごめん!ちょっとボーッとしてた…」



「ううん。大丈夫!…じゃあ、また明日ね」



あたしはそう言って圭に背を向けた。



が、ガシッと圭に腕を掴まれた。