Bitter chocolate









部活にも行かず、勝ち組塁くんの話を聞いている負け組みのあたし。


新手のいじめって聞きたくなるくらいに、心がえぐられていくよ…。



「…だってあんな毎日会ってたのに急に会えない日が続くとかやっぱ」


「ストップ!」


「は?」


「あたしに惚気聞かせて心をえぐらせるっていう魂胆?」



塁の話を途中で遮り、真顔で聞くあたし。


怪訝そうな顔をした後、塁はぷぷっと笑った。



「あ~ごめんごめん。独り身の林檎ちゃんには楽しい話に聞こえなかったね」



あたしを馬鹿にするような顔で見てきた塁に、結構マジなほうで殴ろうかなって思った。


でもその気持ちを、深く深呼吸をして抑える。


今の状態だったら一発じゃ済まなかったよ…。危ない危ない。


よし、これ以上塁の惚気を聞く気にもなれないし…、話を終わらせよう!



「もう話は終わり?あ、惚気はいらないから」



「…いや、これからが本題」



「えっ」




今までのは全部前フリ?!


惚気が本題ってことはさすがにないよね…?