そうツッコミたくなるのを、ぐっと堪える。


ていうか、ここの学校ってアクセサリーの着用ってダメだったんだっけ…?


純也くんで見慣れすぎて感覚おかしくなってきてるなぁ。




「まあそれはいいや。早く話して部活行かないとな」



「そうだよ!手短にお願いします」




文化祭も近いし、白雪姫役と王子役が居なくちゃ始まらないからあたしたちは放課後になったらすぐに部活に行かなくちゃならない。



でも、塁がどうしてもと言うのでこうやって部活にも行かないでいるのだ。




…まあ、あたしも塁の話は着になるしね。




塁はあたしの隣…、自分の席に座るとふっと真剣な顔になった。


思わず、あたしもごくりと喉を鳴らす。



「俺、前の学校で出来た彼女と今も付き合ってんだけど…」



「うん?」



どんな話かと思いきや、塁の口から出たのは、そんな言葉だった。



なんの話か分からず、思わず首を傾げる。