「えええっ!泣くのか笑うのかどっちかにしてよっ」
「だってぇ~…ぐすっ」
何となく、妹が出来たらこんな感じなのかなって思った。
虹華ちゃんは全然大人しい子なんかじゃなかった。
そう決め付けてたのはあたしの方で。
ほんとの虹華ちゃんは、自分の感情に素直で、悪いと思ったことはちゃんと面と向かって謝れる…、とても可愛らしくていい子なんだって。
たった今、わかったよ。
「ほら、もう泣き止まないと。みんなに心配されちゃうよー?」
あはは、と笑ってあたしよりも少し小さい虹華ちゃんの頭をぽんぽんって撫でる。
あたしなら撫でられると安心して涙が泣き止むんだけど…。
虹華ちゃんは違ったかな?
「…林檎ちゃん…、なんでそんなに優しいの…っ、ぐす…っ。そんなに優しくされたら…、涙止まらないよぉ~…!うわあああああん…っ」
「わ、わわ、落ち着いて?ねっ?」
はたから見ると、あたしが泣かせてると誤解されてもおかしくない。
外から聞こえる、セミの大合唱にも負けないくらい大きな声で泣く虹華ちゃん。
心配して誰か入ってきたりして。

