「言い訳になっちゃうとは思うんだけど…。…私、ずっと不安で…」
「不安?」
「…うん。私、中学の頃…女子たちみんなからハブられてたの」
「え?!」
突然の告白に、思わず声をあげる。
…嘘でしょ?
みんなから愛されふわふわガールの虹華ちゃんがハブられてた?
どういうこと…?
「中学の頃は、私今よりもっと派手だったの。…そのせいか、誰か友達の彼氏が浮気したとかなればその浮気相手は全部私にされて…。遊んでるとか、援交してるとか、つらいこともいっぱい言われてて…」
「…」
「高校に入ってからは、大人しく大人しくやってたけど…一年生の頃少し友達と揉めちゃって…。それで、また前みたいになるのかな?って思ってた時に、助けてくれたのが圭くんだったの」
「圭、が?」
「見た目で判断されることの多かった私を、圭くんが初めて中身から知ろうとしてくれた。…そのときから、私は圭くんに惹かれ始めて…」
「…」
「だから、林檎ちゃんが羨ましかった…。同時に、妬ましかった」
……あ。
あたしと、同じだ。
圭を好きだったときのあたしの気持ちと、全く同じだ。
「付き合ってからも、たまに圭くんの口から“林檎”って名前が出るだけで、林檎ちゃんにとられるんじゃないかって怖くて怖くて…。家だって向かいだし…」
黙って聞くあたしに、虹華ちゃんは続ける。
「…だから私、林檎ちゃんを突き落としてって友達にお願いしたの。…ほんとに最低だよね、私。…自分の手を汚したくないからって、大切な友達にお願いしたの…」
ポロポロと、泣き出す虹華ちゃん。
…やっぱり泣き顔も可愛いなって思うんだ。

