Bitter chocolate








昼休みになり、優香とお昼食べようと立ち上がると虹華ちゃんに話しかけられた。


「ちょっと話したいことがあるんだけど…いいかな?」



「えっ?!あ、うん!」



少し驚いたけど、特に断る理由もないので頷く。


優香は心配そうにこっちを見つめていたけど、二度も虹華ちゃんに何かされるほど馬鹿じゃない。



教室を出て、連れてこられたのは一つの空き教室。


…あたしが、昼休みに圭のことを見に来ていた…、あの空き教室だった。


そんなに前のことでもないのに、ものすごく懐かしく思えてくるのはなんでだろう?


窓が開いていないこの教室は、熱中症になりそうなほど暑い。



「…それで、話って何かな?」



「ごめんなさいっ!」



「へ?」



いきなり、腰を90°に曲げて虹華ちゃんがあたしに謝ってきた。


えっえっと困惑するあたし。



「私…、林檎ちゃんのこと階段から突き落とすような指示して…」



「…あ、あぁ」



…なんだ、そのこと謝ってたのね。