Bitter chocolate










「で?何があったの?」



「…あたし、ね。圭に告白したよ」



「え?」


「は?」



二人の声が重なる。


塁はもう盗み聞きじゃなくなってるけどね。



「…まあ、わかってると思うけど、フラれた」



「大丈夫…、なの?」



「…うん。昨日は泣きまくったけど…つらくて悲しくて泣いたってわけじゃないんだよね。…なんて言うんだろうなぁ…。生理現象みたいな?」



つらさや悲しさが全くなかった、といえばそれは嘘になるけれど。


…だけど、自分が思っていたのより全然…、つらくもなかったし悲しくもなかった。



「…あたしもよくわかんないんだけどね?めっちゃくちゃすっきりしてるの!今朝もね、下駄箱で圭に会ったんだけど…、何にも感じなかった!この間まで感じてたことが何一つなくなってたの!」



ドキドキもしなかったし、まだ好きだなぁなんて思わなかった。


…未練断ち切れたのかな?