Bitter chocolate








「…林檎のこと聞いたら、泣きながら謝ってきたよ。全部私が計画してやったんだって…。…俺、それ聞いたらなんかもう…」


そこまで言って、目元を押さえる圭。


…圭は今、苦しんでる。


つらそうに、苦しそうに顔を歪めて。


…虹華ちゃんのことで、悩んでる…。



もうだめ。


できないよ。あたしもう、我慢できない。


だって、だってあたしなら…、



「…あたしなら、圭にそんな顔させない…!」



あたしは隣にいる圭をぎゅっと抱きしめた。


…たくさんの大好きを込めて。



「…りん…ご?」



「あたし、小さい頃から圭のことが好きだった…、大好きだった…!…ねえ、あたしじゃ虹華ちゃんの代わりにはなれないの…?…あたしじゃ、だめ…?」



今まで何かと理由をつけて言えなかった“好き”って言葉。


…あたし、言ったよ。


圭に、想い伝えたよ。