家に着いてから何時間かすると圭の部屋の電気がついたのが見えた。
…虹華ちゃんと話してきたのかな…?
もしかして、別れちゃったりした…?
圭は虹華ちゃんに何を聞いて、何を言ったんだろうか。
…だめだ!気になる!
居てもたってもいられなくなったあたしは、足を引きずりながら圭の家へと向かった。
インターホンを押すと、圭のお母さんがでた。
鍵は開いてるから勝手に入って、と言われ、慣れた足取りで圭の部屋まで行く。
コンコン、とノックをすると小さく圭の返事が聞こえた。
ドアを開け、中に入るとベッドの前に弱々しく座っている圭の姿があった。
「…圭」
「…あれ、林檎?どうしたの…?」
…圭はすぐ顔にでるんだから、そんなあからさまに泣きそうな顔、しないでよ…。
「虹華ちゃんと、話したの…?」
言いながら、圭の隣に座る。
「…うん」
「何、話したの…?」