Bitter chocolate









…圭に、知られちゃった…。


ちらっと圭を見ると、信じられないと言った顔で優香を見つめていた。



「…嘘、だろ?虹華がそんなことするわけ…」


「嘘じゃない。現に林檎は怪我してるでしょ?するはずがないって…、そんなの分かる?」



優香は怒った口調で圭を責めた。


優香があたしのためを思って言ってくれてるのは分かる。



「虹華の何を見て今まで付き合ってたの?林檎のこと突き落とすような最低な女なんだよ?」



でも…、



「優香、もうやめて」


「林檎…」


「圭は、悪くないよ」



今回のこのことに、圭は直接的に関わってはいないもの。


たまたま、虹華ちゃんの彼氏が圭だっただけで。


圭が好きだからとかそういうのは関係なく、今ここで圭を責めるのは間違ってる。


あたしの言葉にハッとして優香は、圭の顔を見るなり謝った。


「ごめ…、私…」


…圭、すごくすごく傷ついた顔してる。


あたし、圭にまでこんな顔させて…。