目を覚まし、真っ先に映りこんだのは白い天井だった。
まだぼーっとする頭を、必死でめぐらせる。
…ここは…。
えっと…、確かあたし…、階段で誰かに押されてそのまま…。
「…林檎?!起きた?!」
あたしの瞳に、優香が映りこむ。
なんでここに…。
ていうか、ここどこ…?
せめて上半身だけでも起き上がろうと頑張ってみたけど、全く力が入らない。
「ゆう、か…。ここって…」
「え?あぁ、ここは保健室だよ?あんた階段から落ちた後、ずっと眠ってたんだから。今もう放課後。……このまま目覚まさなかったらどうしようかと思ったよ…」
え、あたしそんなに寝てたんだ…。
あたしの手をぎゅっと握り、安心したように安堵の息を吐く優香。
そんな親友の姿に、どうしようもなく嬉しくなった。
「あらー?白雪さん起きた?」
カーテンをシャッとあけて、ひょこっと顔を出したのは保健室の先生だった。
「はい、まだ少し体はだるいんですけど…」
「そりゃそうよー。全身アザだらけだと思うわよ?まあ、ちゃんと病院に行って診てもらったほうがいいんだけどね、私が見た感じだと…、右足首は捻挫。頭もコブが出来てたわよ。あと、おでこのところ少し切れてて血たくさん出てたから応急処置だけしといたわ」
そ、そんなに怪我したの…?あたし。

