お母さんも向かいに座ったのも確認して、二人して手を合わせた。
「「いただきまーす!」」
お母さんの手料理に、テンションが上がる。
相変わらず美味しいなぁ。
それにしても…、
「たくさん量作りすぎじゃない?」
テーブルにのってる料理の数は、とてもじゃないけど二人で食べきれる量ではない。
軽く四人分はあると思う…。
「あはは、久しぶりだから張り切っちゃった!どんどん料理が上手になる林檎に負けてられないなぁって思ったら…」
「もー!変に対抗心燃やさないでよー!」
「ごめんごめん」
お母さんと、こうして笑い合うことも最近なかったから凄く楽しい。
…でも、よく見るとお母さんの目の下には隈が出来ている。
きっと、仕事であまり寝れてないんだと思う…。
お母さんは昔、お父さんが死んだのは自分のせいだって言ってた。
交通事故を起こしたお父さんは、すぐ病院に運ばれて手術は成功したらしいけど…、その後のケアがダメだったからお父さんは死んでしまったんだって。
だから、自分みたいな愛する人を亡くした時の気持ちを考えると働かずにはいられないんだって。
一人でも多く、誰かの愛する人を救いたいんだって。
そう言ってた。

