部活も無事に終わり、ルンルン気分で家に帰ると明かりがついていた。
リビングに入ると、ジュージューと何かを焼く音といい匂いがした。
「あ、林檎~!おかえり!遅かったね?」
「…お母さん!」
キッチンには、久しぶりに見るお母さんが立っていた。
何かとすれ違って会えてなかったから、こうやって顔を見合わせて話せることが何年ぶりかのように思えてくる。
家に入った時に明かりがついているのも久しぶりだ。
「もうご飯出来るから手洗っておいで。久しぶりのお母さんの手料理だよ!」
「うん!」
元気よく返事をして、あたしは洗面所に向かった。
電気をつけ、鏡の前に立つ。
顔はなんだか若干にやけているようにも見えて気持ち悪かった。
無意識でこんなににやけてるのはやばいなぁ…。
不安になりつつ、手を洗って洗面所を後にした。
「わぁ~おいしそ~」
再びリビングに戻ると、テーブルにはいろいろな料理が沢山のっていた。
冷蔵庫から麦茶を取り出し、椅子に座る。

