思わずぎゅっと目を瞑ったとき、みんなが口々に喋りだした。
「…ふふっ、逆に林檎以外誰やるのよー」
「ほんとだよ!せっかく林檎のために残しといたんだから!」
「名前に白雪って入ってるんだから運命みたいなもんじゃん!ま、林檎の名前から劇は白雪姫に決まったんだけどね」
…うそ。
あたしなんかで、いいの…?
「…あ、あたし…!演技もそこまで上手じゃないし主人公っていう器じゃないけどそれでもいいの…?!」
「いいに決まってるじゃん!最後の文化祭なんだからさ、そういうの気にしないで楽しもうよ!」
「…っ!」
瞳が、うるっとした。
…嬉しい。嬉しい。
ただただ、嬉しさだけが胸にこみ上げてくる。
みんながそんなこと考えててくれてたなんて思いもしなかった。
絶対反対されるって思ってたのに…。
「…みんな、ほんとにありがとぉ~」
半泣きになりながら、お礼を言った。

