なんて願うも、誰一人として手が上がらず時間だけが刻々と過ぎていった。
そろそろみんな飽きてきてるなーっていうのが目に見えて分かる。
どうしよう…、やっぱりあたしなんか考えてくれば良かった…。
今更後悔したって遅いけど。
「はい」
少し焦りながら資料を見ていると、そんな声と共に誰かが手をあげた。
顔を上げると、手をあげたのは塁だった。
「あ、はい、どうぞ…」
「もうさ、決まんねーから林檎の名前からとって白雪姫でいんじゃね?…ま、今日入ったばっかの俺がこんなこと言う権利もないかもしれないけど」
「え、」
全体が一瞬静まった後、ぼそぼそと「それでよくない?」とか「確かにぴったりかも!」なんていう声が聞こえた。
まさかあたしの名前に掛けてくるなんて…ってちょっとびっくりしたけど、みんなの意見を聞くために呼びかける。
「えー…、白雪姫っていう案が出ましたが…、反対意見がある人などいますか…?」
「「「いませーん!」」」
「…はい」
一致団結で、白雪姫に決まった。
これがイケメンパワーか。塁さん恐ろしい…。

