今日はきっとそれを決めるだけで部活の時間いっぱいになるから…、体育館じゃなくていいな…。
どこか空き教室でも使おうっと。
うーんと唸りながら部室を出ると、何やら人溜まりが見えた。
誰かを囲んでるみたいだけど…。
よく見ると囲んでるのは演劇部の部員たちだった。
…何してるのかな?
先生でも来た?
「どうしたのー?」
後輩の一人に声をかけると、あたしの顔を見て「あっ」という声を漏らした。
なに…?
「部長!いいところに来ました!この方が演劇部に入部したいって!」
「入部届け?」
背中をぐいぐいと押され、人溜まりの中心まで行くと…そこには、なんと塁が立っていた。
…え?なんでここに?
あたしを見る塁も驚いた顔をして固まっていた。
「演劇部、男子少ないから丁度いいですよねっ!かなりイケメンだし!」
キャーという声に、ハッとする。

