誰とでも仲良くなれる圭は、小さい頃から友達はたくさん居た。
でも、その中でも特に仲良しだったのは塁で。
幼馴染のあたしはよく三人で遊んでいた。
なんで圭と塁が仲良くなったのかは知らないけど…。
「ん…?ってことは、お前…まだ圭のこと好きなのか?」
何かを思いついたように呟く塁。
ドキっと心臓が鳴った。
「え、マジかよ…。どんだけ長い片思いなんだよ…」
「う、うるさい!」
「ていうか、ここじゃなくて外に見にいけばいいじゃん。ここ二階だし圭の顔よく見えねーだろ?」
「それが出来たら苦労しないよ…」
両手で望遠鏡を作って外を見る塁に力無くそう言った。
「なんで」
「圭、彼女いるの。見えるでしょ、ベンチに座ってるふわふわ髪の女の子。あの子が圭の彼女なの」
「…ふぅん……。…ま、お前じゃ勝ち目ゼロだな。あんな女って感じのオーラ出てねーし。お前はどっちかっていうと獣オーラ」
ハンッと鼻で笑う塁の頭を思いっきり叩く。
勝ち目ゼロっていうのは自覚してるけど、塁に言われるとなんかムカつく!
それに…、
「獣オーラってなによ!」
全く持って、意味が分からない。

